股関節症には一次性と二次性があります。一次性の股関節症は、初老期以降に発症し、症状がゆっくり進みます。関節軟骨の細胞が老化してしっかりと働けなくなったため長い年月の間にできた小さい傷が積もり積もって補修が利かなくなって発症すると言われています。
しかし一次性は全体の12%であり、残りの88%は二次性の股関節症です。
二次性の股関節症には、先天性股関節症の原因の他に突発性大腿骨骨頭壊死症、関節リュウマチ、ステロイド剤による薬害、アルコール愛飲者(一日3合以上)がなり易い、放射線治療(腰腹部に放射線治療を受けた経験のある人)、交通事故や怪我等が原因として考えられます。欧米では一時性が半数以上なのですが、日本人で問題なのは、先天性股関節脱臼や先天性蓋形成不全からおこる二次性股関節症です。
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