
整形外科を受診すれば、大抵エックス線検査は行われますが、エックス線検査では骨は写せても、椎間板や神経は写りません。そのため椎間板ヘルニアの診断には椎間板や神経の状態が調べられるMRI検査が重要になります。
ただし、MRIの画像でヘルニアが見られても、それだけで腰痛や坐骨神経痛などを起こしている原因とは決まりません。近年の研究では、椎間板ヘルニアの患者さんとそうでない人を対象に画像検査をしたら、患者でない人たちの8割近くにも画像上はヘルニアが見られたという報告もあります。
ヘルニアがあっても症状の出ない人がたくさんいるわけです。逆に言えば画像で見られたヘルニアを取り除いても、それで患者の苦痛を取り除けるとは限らないということです。椎間板ヘルニアは腰痛の中で3パーセント程度であるようです。
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